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ごあいさつ

日本の住宅の平均寿命、約30年。
長いでしょうか?それとも短いでしょうか?

これを海外と比較すると、
アメリカでは65年以上、イギリスでは80年以上です。
比べれば、30年というのは驚くほど短いですね。
日本の家は、なぜ短命で使い捨てられてしまうのでしょう。

大きな理由として、2つ考えられます。

一つ目は、家の所有者がメンテナンス方法を知らず、
家の寿命を正しく延ばすことができないから。
日本の気候風土では、メンテナンスをしっかり行わなければ、
雨漏りやシロアリ、地震や風水害に耐えることができません。

二つ目は、家の性能が時代とともに大きく向上しているため、
古い家は陳腐化され、建て替えが第一選択肢になりやすいから。
最新の機器類に最高レベルの断熱と耐震性能は、とても魅力的です。
リフォームでもこれらは手に入るのですが、そこには少し知識が必要です。

つまり、正しいリフォーム方法がわからないために、
外装材が寿命を迎える30年程度=家の寿命となってしまっているのです。

でも、外装や設備機器類が寿命を迎えても、構造体はまだまだ元気です。
断熱性能や耐震性能が劣っていると言っても、補強する方法があります。
使えるものまですべて捨てて建て替えるなんて、あまりにももったいないですね。

今、リフォーム市場は大盛況です。

リフォームは使えるものを残し、必要な部分だけを交換することができます。
エコロジーかつ経済的で、建て替えに比べ、はるかに合理的ですよね。
建て替えよりも、リフォームで延命させようと思う人が増えています。

でも、リフォームで本当に家の寿命を正しく延ばそうと思ったら、
所有者も正しい知識を身につけなければなりません。

なぜなら、リフォームはやりたいことだけをやっていては、
いくらお金を掛けても、家の寿命が延びない場合もあるのです。
所有者が必要な工事を適切なタイミングで発注することで、
初めて正しく寿命を延ばすリフォームが行えるのです。

必要なのは、何も難しい建築の知識ではありません。
何の工事を、何のために、いつ行えばいいかを知るだけです。
この少しの勉強で、家という大きな資産の寿命を、
適切に延ばすことができるのです。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」では、
木造の一戸建てに60年以上安心して快適に住むために、
どんなリフォームをしていけばいいのかを、
住宅の所有者目線でまとめました。

やらなければ住めなくなるリフォーム、
やった方がより快適に、安心して暮らせるリフォームを知り、
最短コースでの長寿命の家づくりに励んでいただけたらと思います。



高橋みちる
アールイーデザイン一級建築士事務所代表